事故った。(1)

<写真は順不同>

2011/4/29(金)

 連休初日。夕方頃、(仮に)K市にて、交通事故に遭いました。
 渋滞する国道において、アドレスV125Gという小さい車体を優位に生かし、路肩を走行していたところ、車を1.5〜2.5台(?)くらい挟んだ先の普通乗用車がいきなり左折。その左側面に衝突し、歩道に弾かれてしまいました。
 普通乗用車はどこかの社用車で、ドライバーは営業中の中年女性。左側にあったドライブインの駐車場に入ろうとしての、ことでした。私からはウインカーは確認できませんでした。(していなかったのかもしれないし、していたとしても私が気づかなかったのかもしれません。)
 当方も、渋滞の中一人だけ小型スクーターの特質を活用できていたものですから、いわゆる調子に乗っていたのだと思います。翌日警察の人と現場検証を行いましたが、結局の所、調書には速度として「40km/h位」と記入し捺印しています。
 つまり、私も調子に乗って、路肩を走るには少々速いスピードで走っていたということです。
 事故時、前ばかり見ていて速度計は見ていません。警察員には体感でどのくらいの速度だったのか聞かれましたが、正直、分からない、としか言いようがありませんでした。この速度の数字は、あとあとの処分の判断時に、かなりの重要データになるはずだと、イヤでも思わされましたので、なおさら慎重にならざるを得ませんでした。
 前を見て運転していたので、相手の車が左折したところも見ているのですが、その瞬間、「あ、これはどうにもならん」と諦めの思考が頭に浮かびました。そして、その思考の「……ならん」の、「ん」の時に、相手車と衝突しました。
 衝突したとき、私は自然に目を瞑りました。
 そして自然に目を開いた時にはもう歩道の上に仰向けに横たわっていました。
 私の左側にアドレスV125Gが転がっています。
 衝突地点から5mくらい前方に倒れていましたが、その間、どのようであったのか認識していません。ぐるんぐるん転がったのか、スライドしたのか分かりません。
 時間にして数秒のことと思います。その間、痛みを初めとするあらゆる感覚はなにも感じていません。なにも思考していません。無色透明という感じですか、そのような状態です。
 歩行者はおらず、他者を巻き込まなかったのが不幸中の幸いでした。
 よく、危機的状況に遭遇したとき、「これまでの人生を走馬燈のように見る」、「時間が延びた感覚を得る」、とか見聞きしますが、このときの私にはそのような状態は訪れませんでした。
 オカルトですが、「幽体離脱」という現象も当然ですがありませんでした。
 相手車の中年女性が車から降りて血相変えて「大丈夫ですか?」とやって来ます。この方は無傷のようでした。(実際になんのダメージもなかったとのことです。)
 私はこの相手に対し、「いやいや大丈夫、あなたは悪くない、路肩を走っていた私が悪い」ということを何回か繰り返し喋っていました。少し興奮していたのだと思います。
 私のダメージですが、まず両膝に痛みが感じられました。そして、右の手のひらに目に見える傷がありました。多分、転がっている最中、手をついたのでしょう。大事をとって、動かずそのままの姿勢を保持します。この両膝、右手以外は痛みを感じません。思い切ってヘルメットを脱ぎましたが、脱いでいる最中も、そのあとも、頭部と上半身のどこにもなにも痛みとか不具合を感じませんでした。
 ただし、下半身以外にダメージがなかったのかというとそうでもなさそうで、メットには歩道面との擦り跡が残されていました。
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 ここで私の装備ですが、フルフェイスのメットにライディングジャケット。ジーパンにブーツです。手は、コンビニで買った普通の防寒手袋でした。メットの状態から上半身にもダメージがあってしかるべきでしたが、なし。ジャケットのプロテクターは伊達でないことに心底、感心しました。もちろんフルフェイスのメットにも。逆に、プロテクター入りのライディング用パンツを穿いていたら、もしかして極めて軽傷で済んでいたかもしれない、と思ったりしました。手も、革手袋だったら、血を見るケガはしなかったかもしれません。
 駐車場にいた、事故をたまたま目撃された方が数人集まってくれて、声をかけてくれたり、救急車を呼んでくれたりしてくれました。
 さて、ソロツーリングの辛いところですが、たとえ事故ったとしても、ケガしたとしても、基本、すべて自分で対処しなくてはなりません。私は相手女性にお願いして、カーナビとかデジカメとか、盗られたら困る品物を集めてもらい、自分の鞄の中に入れました。そうしている内に救急車が到着したわけです。

 この5月連休がくるのを指折り数えて待ち、無理して有休も取ってようやく実現した嬉しいロングツーリング。わが人生に2度と来ない2011年のシーズン。それが、初日で、たった1日も満足に過ごすことができずに、全て終わってしまいました。

 衝突の瞬間、目を瞑りました。その直後からふたたび目を開くまで、「何も思わず」、「感じず」。また、「自分は今なにも思っていない」とか、「感じていない」という「自覚」もしていません。
 このあと私は目を開きましたが、あるいは死とは、これをいうのかもしれない、と思ったものです。
 すなわち、残念ながら霊魂はない。
 目を閉じてそれっきり無になる……。


事故った。(2)


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