香川県のメサとビュート

2011/3/20(日)

 2011/2/12(土)に生まれて初めて四国の大地を踏んだとき、強烈な印象を与えてくれたのが香川県の山々でした。その感動は大きく、私はこんな記事を書いています。

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『山の形が、ミニ富士山形というか、きれいな円錐形。砂場で、子供が手に砂を握り、サラサラと糸のようにこぼして作り上げた小山のような、そんなボタ山のような山がですね、出現したんです。
 まるで、地球と違う惑星に来たかのような、それは大袈裟にしても、香川の風景に接して、そんなショックを味わいました。』

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 いつものことながら、“真っすぐ”走をするときは、事前にその土地のことをたいして下調べせずに赴くものですから、このときもこの奇っ怪な光景に出くわして、なんだこれはなんだこれはと、首をかしげることしかできませんでした。
 ちょっと悔しい思いをしたものです。

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 で、家に帰ってインターネットで調べたのですが、その結果、これが、「メサ」と「ビュート」と呼ばれる地形なのだと知ることができたわけです。

「メサ」と「ビュート」……。この言葉に生涯初めて出くわしたときの私のショック、ていうか違和感をご想像ください(笑)。その語感のとおり外国語で、原語はスペイン語なのだそうです。さあ──
 まず思ったのが、なぜ原語のままなのだろうということです。
 専門分野がどうなっているのか事情しりませんが、地質学なのでしょうか? つまりその分野で、日本語による適当な訳語、学術語がないほどの、不思議な事象なのか、と思わされたものでした。(誤解してたらごめんなさい。)

 さて、ともかく「メサ」と「ビュート」です。ネットには、こう記述されています。

 メサ (Mesa) というのは、地球規模の途方もなく長い年月の侵食によって形成された、テーブル状の台地のこと。さらに、浸食が進み縦横比が逆転したものをビュート (Butte) と呼んでいる。

 香川県の大地の基盤となっているのは花崗岩。
 中生代白亜紀後期(約1億年前〜6,500万年前)にマグマの活動によってできたのだそうです。
 で、新生代第三紀中新世中期(←なんだこの言葉は(笑))(約1,600万年前〜1,100万年前)にユーラシア大陸の東端が裂け、弧状列島(現在の日本列島の原形)が誕生。
 このころから、讃岐平野から瀬戸内海一帯にかけて、長く激しい火山活動がおき、花崗岩の上に、大量の火山灰や火山れき、火山弾が降り積もった。
 さらに、大量の溶岩が地表に流れ出して、最上部で冷えて硬い安山岩(讃岐岩質安山岩、サヌカイトなど)の層をつくる。

部分引用.png この上部を覆った硬い安山岩が屋根の役目をはたし、周囲の弱い部分が雨風や川などによって侵食されてしまって、結果、テーブル状の台地「メサ状地形」をつくりだしたとのことです。
 さらにメサの侵食が進み、頂上の平らな部分がほとんどなくなったものを「ビュート状地形」と呼ぶ、とのことです。(記事、カット図は引用

 アメリカ西部の大地と言えばイメージしやすいでしょうか。テーブル状に横の比が大きいのがメサ。縦に細長いのがビュートです。Wikipediaから写真を借りましょう。

メサ.jpg モニュメント・バレーのビュート(左)とメサ(右)です。一目瞭然ですかね?

 まぁ、そんなわけで、この香川県の不思議な山々は、「ビュート」とその正体が判明したのでありました。すっぱりとした円柱状のアメリカのと違って、こんもりと盛り上がった形ですが、そこがいかにも日本の形らしくていいと思います。

 じゃあ、「メサ」はもうないの?
 ……あるんです。香川をナメちゃいけません(笑)。

大きな地図で見る
 香川県高松市の東に位置する屋島(やしま)がそうです。
 テーブル状、台地状の山で、これがメサの代表例と言われています。

屋島.jpg これはWikipediaからの写真です。
 ……みごとに、テーブル状台地ですね。
 上のグーグルマップでは北稜に山マークがされていますが、実際は南陵の方が標高が高いです。それぞれ、281m と、292.1m です。
 この屋島、てっきり地続きの陸地かと思ったのですが、グーグルマップを地図表示させてもらえばわかりますが、実はその名の通り島だったのですね。Wikipediaによれば、『南北5キロメートル、東西2キロメートルの島であり、花崗岩の基盤の上に乗った輝石安山岩からなる台地である。』とのことです。

 この屋島のほか、五色台、城山などがメサの例として挙げられるそうです。

 それにしても……。

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 堤山(つつまやま) 『羽床(はゆか)富士』 標高 201.55m

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 飯野山(いいのやま) 『讃岐富士』 標高 421.87m

 これらのてっぺんが、悠久の太古の時代、地表だったなんて……。
 地球のスケールの大きさと、ロマンを感じさせてくれますね……。

 では、ここまで。ごきげんよう。


引用もと
香川のおむすび山はメサとビュート
五色台に見られる地球の歴史
Wikipedia「メサ」
Wikipedia「屋島(やしま)」
アメリカ西部荒野の旅(ビュート)【和田フォト】
アメリカ家族旅行〜小旅行・モニュメントバレーを満喫編
長野県大鹿村の大断層「中央構造線」

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この記事へのコメント
先日四国を旅行した時に讃岐平野に変わった地形があるのが気になって調べていました。素晴らしい内容のブログで良く理解できました。ありがとうございます。
Posted by 宇藤純一 at 2015年09月25日 12:26
この大地の光景を初めて目にしたとき、私も同じように感激しました。以来、このような不思議な景色を求めて日本を右往左往です(笑)。コメントありがとうございました。
Posted by やおたかき at 2015年09月25日 22:34
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